休日の「寝だめ」、実は逆効果かも?
「平日の睡眠不足を週末に取り戻そう」と、ついつい休日に長く寝てしまう方も多いのでは? しかし、最新の研究では、こうした「寝だめ」が体内リズムを乱し、かえって健康に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。
アメリカのコロラド大学の研究チームが行った実験では、平日に5時間の睡眠しか取らず、週末に好きなだけ寝るグループでも、睡眠不足を十分に補えず、体重増加や糖尿病リスクの上昇が見られたとのことです。
ソーシャル・ジェットラグって何?
「ソーシャル・ジェットラグ」とは、平日と休日の睡眠時間や起床時間のズレによって生じる、体内時計の乱れのことを指します。 例えば、平日は朝7時に起きているのに、休日は10時まで寝てしまうと、3時間の時差が生じ、まるで海外旅行後の時差ボケのような状態になります。
このズレが続くと、月曜日の朝にだるさや眠気を感じる「ブルーマンデー」の原因となることも。
寝だめのメリットはあるの?
一方で、休日の寝だめが全く無意味というわけではありません。 ある研究では、週末に十分な睡眠を取ることで、心疾患のリスクが低下する可能性が示唆されています。
特に、平日に睡眠不足が続いている人にとっては、週末の睡眠が体の回復に役立つこともあるようです。
健康的な睡眠リズムを保つためのポイント
- 毎日の起床時間を一定にする
平日と休日で起床時間を大きく変えないように心がけましょう。 - 夜更かしを控える
特に休日の夜更かしは、体内時計を乱す原因となります。 - 朝日を浴びる
朝起きたら、カーテンを開けて自然光を取り入れることで、体内時計がリセットされます。 - 昼寝は短めに
昼寝をする場合は、20〜30分程度に留めると良いでしょう。
まとめ
休日の寝だめは、一時的な疲労回復には効果があるかもしれませんが、長期的には体内リズムを乱し、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。 毎日の規則正しい睡眠習慣を心がけ、健康的な生活を送りましょう。
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